医師に専門分野があるように、税理士にも得意とする専門分野があります。
法人の顧問先を多く持つ税理士は、一般的に相続税申告は年間1件あるかないか、という状況ですが、相続専門の税理士が担当する申告件数は数十件、大きな事務所ですとそれ以上となっています。豊富な知識・経験を持つ相続専門の税理士に依頼することで、多くのメリットを受けることができます。
①相続税+報酬を低く抑えられる可能性がある
相続税申告では、税金の知識だけでなく、不動産の知識も多く必要となるため、頼む税理士によっては土地の評価額が大きく変わることがあります。
以前別の税理士に申告を頼んだ方が、弊所で作成した申告書を見た際に、土地の金額がなぜこんなに安くなっているのかと驚いていたくらいです。
税理士を選ぶ際に、報酬の安さを重視する方もいらっしゃるかと思います。
しかし、相続に不慣れな税理士に依頼することで、評価誤りや特例の適用漏れで税金を多く払わされたり、財産が漏れてペナルティが課税されたりした結果、全体の支出が増えてしまうこともあります。
依頼される場合には、報酬金額だけでなく、納税金額も考慮した上で税理士を選んで頂ければと思います。
②税務調査が入りづらい
『Q.税務調査となる確率はどのくらいですか?』にあるとおり、相続税は税務調査の入りやすい税金となっています。
しかし、相続専門の税理士は、相続税の税務調査で問題となりやすい論点を把握しています。弊所でも税務調査が入らないよう、調査になりそうな項目については事前にしっかり調査した上で、その調査内容や調査結果を書面に記載して申告書と一緒に提出しています。
その結果、事務所を開設してから今まで、税務調査は一度も受けたことがありません。
③相続手続など、幅広い相談ができる
相続を専門にしている税理士は、税金のことだけでなく、相続手続きや、その後の対策、例えば遺言や認知症対策、不動産の売却や活用方法等、相続に関連して幅広く相談を受けることが可能です。弁護士や司法書士など他士業とも連携しているため、ご自身でそれぞれの士業を探す必要がなく、ワンストップでサービスを受けられることもメリットの1つです。