【税務Q&A】遺言がある場合、基礎控除額はどのように計算するの?

遺言 基礎控除

独身の妹が亡くなりました。相続人は兄弟6人になるのですが、妹が遺言を残しており、姉である私と、私の娘達2人が財産をもらうことになりました。財産をもらうのは3人なので基礎控除は4,800万円でいいのでしょうか?

基礎控除の計算は法定相続人の数で行います。
したがって、3,000万円+600万円×6名=6,600万円となります。

解説

基礎控除額は『3,000万円+600万円×法定相続人の数』となっています。
遺言がある場合、財産をもらえる人数をこの『法定相続人の数』にあてはめてしまう方がよくいらっしゃるのですが、基礎控除の計算はあくまで『法定相続人』の数で行います。
よくある間違いですので、以下事例を参考にしてみて下さい。


【事例①】法定相続人:兄弟6名、受遺者:3名

 【よくある間違い】3,000万円+600万円×3名=4,800万円
 【正しい基礎控除】3,000万円+600万円×6名=6,600万円


【事例②】法定相続人:なし、受遺者:3名

 【よくある間違い】3,000万円+600万円×3名=4,800万円
 【正しい基礎控除】3,000万円
          ※おじ、おばは相続人にならないので注意!

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